アルツハイマーの兆候は40代から現れているんだそうだ。

このTogetterが興味深かった。

アルツハイマーになった作家(アガサ・クリスティなど)の文章を調べた論文が面白い「兆候は40代から始まっている」 - Togetter

作家の文章が年齢によってどのような変化をもたらすのかを調べた結果、アガサ・クリスティーの文章は歳を重ねるごとに、若い頃の作品に比べ、繰り返しが増え、語彙は減り、繰り返しは増え、構文は単純になった。対してP・D・ジェイムズは晩年の作品もその文章は若い頃となんら異なることはなかった。

クリスティーの文章の変化はアルツハイマーによる脳の衰えがもたらしたのではないかとしている。クリスティーは晩年に至るまで年に一作品発表していたが、73年の『運命の裏木戸』を最後に新作の出版はなくなり、75年には死後出版の契約であった43年に書かれた『カーテン ポアロ最後の事件』出版された。(アルツハイマー認知症とされる)衰えにより執筆ができなくなったためだそうだ。

アルツハイマーの進行による文章の変化の例として挙げられていたのが『終りなき夜に生まれつく』であるのは、個人的には衝撃であった。この作品は幻想的な気怠い雰囲気の描かれた晩年のアガサ・クリスティーの傑作である。まだ事件が起きていないのに、不安な気配が漂っていた。初期作品には全くないあの感じが、脳の衰えから引き出されていたものだとは。

P・D・ジェイムズは晩年の作品も初期作品より重厚な気合いを入れなきゃ読めない文章やプロットをしてましたな。

先の記事によるとアルツハイマー型の認知症を発症した人間の文章を調べると40代から上に記したような語彙の減少や繰り返しの増加が現れているそうだ。

わたしの文章も語彙が単純で複雑な構文を使えない。アルツハイマーの前兆かなとぼんやりとした不安に襲われていたが、よく考えれば、20代の頃から何も文章は書けなかった。いや10代終わりの大学受験の際に、2次試験の小論文を文字数を適当に埋めるということさえできなかった。アルツハイマーの兆候ではなくもともとの出来が悪かっただけでした。